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日本では以上の2つの言い方が多いのですが,英書では1637年に著書「方法序説」で座標を考案した René Descartes(1596-1650)の名をとって Cartesian plane(デカルト平面)と呼ばれることが多いです。
なぜデカルトなのに,Cartesian(英語発音「カーティージャン」)と呼ぶのかというと,ラテン語名が Renatus Cartesius(レナトゥス・カルテシウス)というからなんです.日本語ではデカルトがよく使われているので,初めて Cartesian と聞くと誰のことだか分かりませんね.
2D以上の場合も含めると,Cartesian coordinate system(デカルト座標系)といい,orthogonal coordinate system(直交座標系)あるいはrectangular coordinate system(長方形座標系または矩形座標系)といういい方もあります.
[Quiz]
デカルトの著書『方法序説』(Discours de la méthode)の中の有名な言葉で,"I think, therefore I am." の日本語訳は何でしょう?
デカルトの著書『方法序説』(Discours de la méthode)の中の有名な言葉で,"I think, therefore I am." の日本語訳は何でしょう?
[Answer](この下の行をドラッグしてください)
我思う、ゆえに我あり
因みに,Cartesian product(デカルト積)または direct product(直積)という集合があります.これは,複数の集合から1つずつ要素をとりだしてできる組の集まりのことで,例えばA= {1, 2, 3}とB= {a, b}の Cartesian product A×Bは{(1, a), (1, b), (2, a), (2, b), (3, a), (3, b)}になります.
2Dの Cartesian plane の座標は,(2, 3)とか$(\sqrt{2},\pi)$とかの(実数,実数)の形で表されるので,実数の集合$\mathbb{R}$と$\mathbb{R}$の Cartesian product $\mathbb{R}×\mathbb{R}$の要素になります.
また,$y=2x+3$,$x^2+y^2=4$, $z=x^2+y^2$ などの,2Dならxとy,3Dならx, y, zを用いる関数の表し方を Cartesian equation(デカルト方程式) といいます.それに対するものとして,polar equation(極方程式)やvector equation(ベクトル方程式)などがあります.例えば,原点中心で半径3の円を表す polar equation $r=3$,vector equation $|\vec{p}|=3$ は,$\sqrt{x^2+y^2}=3$ より,Cartesian equation は $x^2+y^2=9$となります.
[Cartesian plane 問題]
Eliminate the parameter t to find a simplified Cartesian equation of the form.
(1) $x=2-t$,$y=6-3t$
Eliminate the parameter t to find a simplified Cartesian equation of the form.
(1) $x=2-t$,$y=6-3t$
(2) $x=\cosh t$,$y=\sinh t$
正解はこちら
[Reference]
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